姿勢コントロール
今日は姿勢コントロールについてです。
前回までの復習で姿勢制御や体幹筋を支配するのが腹内側系で四肢や遠位の巧緻運動を支配するのが背外側系でしたよね。ほんとにおおざっぱですが、
今回は脳卒中で重要な姿勢コントロールについて、考えていきたいと思います。
まず、正しい姿勢・正しい運動って何でしょう???
いわゆる「目線は前を向いており、背筋が伸びていて、重心線が正しい場所を通っている。」と私たちセラピストは思い浮かべると思います。しかし、これを強要してしまうと脳卒中の患者様だと病的連合反応の誘発、筋緊張の亢進を招いてしまい、姿勢の悪化が予測されます。
だから、正しい姿勢=重力に打ち勝つために効率的な姿勢と私は考えています。
例えば、健常者でも猫背の人がいますし、個人で姿勢戦略は全く異なっています。そのため、教科書に載っている姿勢は共通して正常とは言えないのです。あくまで目安と考えています。
私も実習生のころは教科書人間でしたので、視野がかなり狭かったんだなと今では思います。
姿勢コントロール(postural control)は効率的な運動をするための基本的背景となる反応で中枢神経により調節されています。
1姿勢緊張
2相反神経支配
3多様な運動パターン
まず、1の姿勢緊張から説明します。
姿勢緊張:重力に抗して垂直に身体を維持しようとする抗重力筋の活動が増加した状態で内的・外的環境に応じて中枢神経が反応した結果として筋活動を調整する能力の事です。
そして姿勢緊張に影響する因子が、固有感覚、覚醒・注意力、フィードバック・フィードフォワード、視覚・聴覚・味覚・嗅覚、体温・室温・筋の粘弾性・短縮、バイオメカニクス・体重・年齢・性別、体表現など、、多すぎ!
筋緊張は姿勢緊張の一部と考えればいいですね。
2の相反神経支配は屈筋に対して伸筋は拮抗しており、屈筋が働くときは伸筋は抑制されますよという興奮性に関して相反している神経結合の事です。これはⅠa群線維が筋の筋紡錘から筋の伸長を感知して脊髄後角から入り、脊髄内に多岐に分岐します。同名筋を支配するα運動ニューロンには強い刺激を、拮抗筋を支配するα運動ニューロンには抑制性介在ニューロンを介すため弱い刺激が到達します。この生理学を応用したストレッチがⅠaストレッチですね。
3は文字通りですが、詳しいことは私もまだわかっていません。勉強不足ですね。。
今日はこの辺にして明日続きを書くことにします。読んでくださり、ありがとうございます。
背外側系
前回は腹内側系を勉強しましたが今回は背外側系です。
背外側系は主に四肢・遠位筋の巧緻運動コントロールを行います。以下に経路を紹介します。
1外側皮質脊髄路
皮質脊髄路全体で約100万の繊維を下行させる。
30%が一次運動野、30%から前運動野、40%が一次体性感覚野から出る。
2皮質赤核路
人では大細胞は150~200個ほどで、上位胸椎レベルである。皮質脊髄路が損傷したときに代償する可能性がある。
※マクカサルの赤核大細胞は近位筋と遠位筋の協調性を必要とする運動を選択的に起こす。遠位のみでなく近位でも伸筋群を促通し、屈筋を抑制。リーチ運動では近位と遠位の協調性を調整。
主に四肢の近位部(遠位部)のコントロール
脊髄のCPGへの律動性を修飾する。
※網様体脊髄路は3分の2が頸髄で終止し、残りは腰部へ。四肢の近位筋をコントロール
する。外側皮質網様体脊髄路は発汗や呼吸の調整もする。
・皮質延髄路は脳幹運動および感覚神経核に接続し、東部と頸部の筋群を支配する。
運動に関与するだけでこれだけの経路があるんですね。覚えきれない。。。。
脳について
今日は昨日のCPGに続いて脳の勉強をしました!
お題は、、、運動、姿勢に関する神経回路です。
理学療法士の方のブログを見ると結構乗っている記事ですね笑
まあそれだけ重要だと言うことです!
私達は運動を日常的にかつ無意識に行う事が出来ています。特に考えもせず指を動かしてスマホやPCをいじってますよね!
まず、指を動かすためには脳の中心前回にある運動野から指令が出ます。そこから外側皮質脊髄路を通り、脊髄前角細胞が興奮し、末梢神経を介して運動が生じます。
この過程を脳は一瞬で行なっています!すごい!
これは1例ですが、仕組みはほとんど同じです。という訳で、回路と支配をまとめていきます。
今回は脊髄を機能解剖学的に分けた服内側系と背外側系に分類します!
服内側系
1皮質網様体脊髄路
延髄網様体脊髄路と橋網様体脊髄路に分けられ、体幹の立ち直りや嚥下、筋緊張、CPGに修飾するなどの役割があります。
2皮質視蓋脊髄路
頭頸部の運動、水平運動に関与する。
3間質核路
頭頸部の運動、眼球コントロールに関与する。
4前庭脊髄路
外側と内側に分けられる。
外側前庭脊髄路はダイテルス核から始まり、同側の頚髄から下部脊髄に下る太くて大きい回路。同側の伸筋の緊張を増加する。前庭の傾きで興奮するが前庭関係なく興奮することもあり、四肢を支配する。
内側前庭脊髄路は頚髄から上部脊髄まで両側性にあり、頸部や背筋を両側性に支配する。
5前皮質脊髄路
遠位筋や体軸筋を調整する。
疲れた〜笑
外側系は明日にします笑
今日のお題を最後にまとめると腹内側系は主に姿勢のコントロールに関与しています。
冒頭の話で言うとスマホやPCをいじるために指や手を動かすためには、まず姿勢が安定していないとできません。
姿勢で重要な体幹は土台と例えられますが、足の運動をするにしても土台がブレブレだったらうまく動かせませんよね?
麻痺で手も動かしにくい上に土台も潰れてしまっている。これじゃ動くものも動きません!
今、私達が無意識にとっている姿勢も上記の神経回路が自動的に働き、筋緊張(姿勢緊張)を調整して保つことができているんですね^_^
こういった神経回路を理解し、アプローチすることで無駄のないアプローチが出来ると思います!
さて、、、、
今日のアウトプットはここまでにします!
おやすみなさいm(._.)m
アイコス
本日はアイコスを楽しみながらの更新です^_^
さて今日は実習生とCPGについて学びました!
皆さんご存知でしょうか??
central pattern generator
の略でで歩行時に膨大な量の神経回路を使うのは非効率だからパターン化して脊髄にその仕事をやらせてしまおう!という神経機構です。
昆虫ではその存在が脊髄にあると証明されていますが、残念ながら人では概念に留まっています。
実際は脊髄損傷の患者さんで脊髄の腰膨大と呼ばれる脊髄の膨隆部を電気刺激すると歩行様の交互運動が生じたと報告する文献もあります。
それでも正確な位置は掴めていないんですね(^^;;
今回実習生は大脳皮質にCPGがあると答えてくれましたが、先程述べた通り仮に大脳皮質にCPGがあると非効率ですよね?
このように人体の大半は非常に理にかなった構造、機能を持っていて、まさに神秘的です!!
中には非効率でどうしてこんな構造なの?と疑問に思う箇所もありますが、、、
こうした人体の神秘、構造を覚えるのも大切ですが、理解しながら学んでくれるといいですね〜
私もペーペーですが笑
こうして誰かと一緒に学べるということは非常に楽しいです!実習生もそう感じてくれてるといいのですが、
今日はこの辺にします!
おやすみなさい。
いつもありがとう
今日は敬老の日ですね!日頃の感謝をおじいさん、おばあさんに伝えるいい機会ですね。私のおじいさんは10年前に、おばあさんは去年亡くなってしまいました。
おじいさんは肺炎で亡くなりましたが、その前に認知症で入院していました。それこそ10年以上精神科病棟に入院したり、老健に入所したりの繰り返しだったと記憶しています。当時の私はお見舞いに行っても遊びたい気持ち優先だったな~今では後悔しています。
おばあさんは胆管癌で亡くなりました。進行の速い特異的な癌でした。腫瘍により十二指腸閉塞でご飯が食べられなくなって、「水が飲みたい」といつも言っていたのを今でも思い出します。
私は医療を学んできた者として体調の異変に気づけなかったことが今でも悔いに残っているし、何より病気が分かってからも本当に何もできなかった。。そのことが辛くて毎日落ち込んでいたことを思い出します。
もう二人には直接会って話すことはできませんが今日は仏壇に向かって話をしました。「いつも見守ってくれてありがとう。」
もうあんな後悔しないように今日も勉強頑張ります。と勢いよく行きたかったんですが、頭痛が。。。。
少し休んでから勉強しよ( ´∀` )
初めまして
初めまして。。ytua.syuです。本当はyutasyuですが、スペルを間違えて笑
初めて記事を書くので簡単に自己紹介をしたいと思います。まず、私は農村に住む20代前半の男です。職業は病院勤務の理学療法士です。趣味は野球、読書、株などいろいろありますが、最近はカメラをはじめました。そのことについてもブログで書いていきたいなと思います。
さて、今回なぜブログを始めたかというと改めてアウトプットの重要性に気が付いたからです。職業柄現在でも勉強をしたりするのですが、最近記憶力が落ちている気がして、、、それに一日の出来事を文書にして振り返るのもいいことですよね。非常に脳にいいし、明日の課題を見つけることができるかもしれない。そんなこんなで今回開設してしまいました。
今後は理学療法士としてリハビリテーションについて自分の考えを話していきたいですし、ひいては医療分野にまで話を広げていけたらと思います。また、自分のマイブームである脳科学についてもどんどんアウトプットしていきます。もちろん趣味のこともブログで話せたらいいなと思っていますので気が合いそうな方は仲良くしてください。
短い文章ではありますが、よろしくお願いします。