運動学習3

こんばんは。最近は更新できず、さぼり気味だな。自分のために頑張らないと!

さて、運動学習は内容が濃すぎて、自分でも理解しきれていない部分が多いです。そのためのアウトプットなのですが、、、

というわけで、今回はスキーマ説から学んでいこうと思います。

スキーマ

まず、過去の研究者にAdamsさんという方がいました。この方は運動制御の基礎は過去の運動記憶(感覚知覚、現在進行中のフィードバック)が比較されたものと仮定していました。

この過去の記憶により、正確さを増して固有感覚だけでなく、五感などすべての関連情報が利用されると。

また、Adamsさんは知覚切痕に先行して運動を選択する記憶切痕という概念も提唱しています。これは運動プログラムに相当する概念で、記憶切痕も練習や実践で成長するため、フィードバックは不要だと考えたんですね。

記憶切痕に基づいて運動が開始(再生)され、正しく再生されているか、フィードバック情報で再認することで誤差が修正されていくと考えられていました。

しかし、、、

個々の運動プログラムをすべて記憶するには無理があるとBernsteinさんが指摘し、発展してきた考え方が、スキーマ説です。

例えば、文字を書くときにはいろいろな方法で書くことができます。大きく書いたり、小さく書いたり、横長に書いたり、縦長に書いたり。あるいは、右手や左手、口にくわえて書くこともできます。

文字を書くという事だけでもこれだけのパターンがあるため、個別に対応する運動プログラムがあるとすれば、脳の容量は不足してしまいますよね。

そこでSchmidtが考えたのがスキーマ説です。

スキーマの概念は運動制御の方法よりも運動指令と運動の感覚的結果が貯蔵され、選択される方式を提唱しています。

スキーマ説では個々の運動の感覚的結果、目標の一般化した抽象的な概念が貯蔵されていると仮定しています。これにより脳の容量不足の問題は解決され、学習の転移が説明しやすくなったわけですね。

さらにスキーマ説では一般運動プログラムという仮説が利用されており、ある目的を持った動作は、いろいろな形で実行できます。

先ほどの字を書く例えでもそうですが、同じ目的の動作を異なる運動パターンで実行することができます。(運動等価性)このような汎用プログラムを一般化プログラムと言います。

つまり、脳ではたくさん覚えられないから、ある一定の運動だけ覚えてあとは組み合わせて使っちゃおう!ということです。運動学習ではスキーマを発展させる上記のような規則を学習することになるんですね。

今日はここまでにします。

運動学習編いつ終わるかな。。。