運動学習
こんばんは!今日は仕事疲れました。でももっと疲れている人もいると思うので私も頑張ります。
今日からは運動学習について学んでいきたいと思います。
さて、今回のテーマがなぜ、運動学習なのかというと前回のフィードバックの話に関連しているからです。
運動学習を理解するにはまず、学習と記憶について触れていく必要があります。
学習とは以前の経験によって生じた行動の永続的変化であり、動物の適応現象とみなされています。学習には成果があり、それを記憶と呼んでいます。
記憶とは経験したことを時間が経過してから表出する状態で、その内容がほじされていることです。記憶は運動記憶と認知記憶に分けられます。
学習には反復練習、実践、転移によるものがあります。
反復練習、実践は分かると思いますが、転移は多少似ていることを先に経験しておくと学習に影響を与えるというものです。
例えば、野球選手がゴルフのスイングがうまいのはこの転という現象で学習が進むためです。ただし、正の転移、負の転移があり、良い効果をもたらすのが、正の転移です。結果的に悪い効果が出てしまえば、負の転移と呼ばれます。
学習によって生じる変化は、
個体の行動や種の保存にとって何か意味がある。
訓練課程における行動の変化として測定される。その特殊な行動を媒介する中枢神経系の選択的変化を伴う(可塑性変化)
という特徴があります。 ここまでほとんど基礎運動学の教科書から引っ張ってきた知識ばかりですが、、、
そして学習には2種類あります。
・運動技能学習
・認知学習
記憶に基図づいて学習がなされるため、同じような名前ですね。どちらも名前のままです。運動の学習か、知識的な学習か、の違いです。
それでは記憶についてもう少し学んでいきましょう。
記憶は保持される時間に基づいて、感覚記憶、短期記憶、長期記憶に分類されます。
感覚記憶は英語でsensory memory traceと呼ばれ、500msecで衰退します。
例えるなら、誰かに何か言われて、「えっ!?今なんて言った?」と聞き返しつつ直後に「あー○○か!」と聞こえていたなんて事ないですか?そんな感じです(笑)
短期記憶はもう少し長くて数sec~数minまで保持されます。長期記憶は数か月、年など長期にわたって保持されます。
記憶の様式間にはまず感覚情報は感覚レジスタに入り、注意の処理を受け、選択的に短期記憶に移動します。それをリハーサルすることにより、長期記憶へ移行します。
これらの関係において各段階ごとに記憶の衰退、干渉により情報が失われることがあります。
ここで「話の横道」ということで記憶に関することで考えていきたいと思います。
まず、人間とコンピュータの記憶の違いは何でしょうか?
それはコンピューターは絶対忘れることはないため、積立式の記憶となっており、人間は上書き式に近いというところにあります。
なぜ、人はあれだけ大切だという事を忘れてしまったり、どうでもいいことを覚えていたりするのでしょうか?
もし仮に人がコンピュターの様にすべてを忘れないとしたら、莫大な量の情報を処理することになります。エネルギー的にも相当必要になってくるでしょう。
それに最も重要な事は創造することができなくなってしまうというところです。私たちはあえて、記憶を曖昧にすることで、持っている情報から新しい事を生み出してきました。この辺は池谷先生の進化しすぎた脳で詳しく書いてありますので是非読んでみてください。
人は忘れることができる生き物なのです。
話はそれましたが、記憶についてもう少し学んでいきます。
先ほど出てきた長期記憶は分類方法があります。
一つは宣言的記憶と呼ばれ、もう一つは非宣言的記憶と呼ばれます。
宣言的記憶はさらにエピソード記憶、意味記憶に分けられます。責任病巣は側頭葉内側部、前頭前皮質(新皮質全体)です。
非宣言的記憶は手続き記憶、知覚的プライミング、古典的条件付け、非連合学習に分けられます。
ついに運動学習に最も関連している手続き記憶が出てきましたね。。。。
区切りがいいので今日はここまでにします。
おやすみなさい。