姿勢コントロール2

こんばんは。今日は全国的に晴れたみたいですね。今日の昼は暑かった。。

さて、今日は昨日の続きなのでざっと復習しましょう。

まず、正しい姿勢というのはその人それぞれで違っていましたよね。教科書に当てはめない!

そして姿勢コントロールは中枢神経系により制御されており、姿勢緊張、相反神経支配、多様な運動パターンなどのメカニズムがありました。

姿勢緊張には様々な要因がありましたが、簡単に説明すると重力に抗するために内的外的環境に応じて中枢神経が反応した結果と説明できましたね。

相反神経支配は屈筋と伸筋には興奮と抑制反する神経結合が脊髄にあり、互いに強調して作用しています。

多様な運動パターンはまた調べておきますね。

 

というわけで今日は姿勢コントロールについてもう少しだけ深く考えていきましょう。

まず、姿勢コントロールとは効率的な運動を遂行するための基本的背景となる運動です。例えば、リーチ動作でいうと腕の重さに耐えうるだけの肩甲骨周囲筋の筋活動と体幹の安定性が必要です。

リーチを行うときに体幹も同時に前に倒れたら手を伸ばしてもなにも取れませんよね(笑)

必ず体幹はそのまま保持されなければなりません。これを無意識にやっているのが中枢神経系であり、姿勢コントロールです。

だから脳卒中の患者様では体幹が重要なんですね!その他の要因もありますが、、

この反応の背景にはフィードバックとフィードフォアードが重要だとされています。

簡単に解説すると、、、

フィードフォアード→予測される姿勢調節

フィードバック→修正される姿勢調節 です。

フィードフォアードは運動での動揺や姿勢の変化を最小限にする反応です。

とりわけ速い活動で重要です。どこかの文献で見ましたが、筋電図で腹横筋の収縮が始まってから三角筋の収縮が始まる。という図を見たことがあります。

フィードバックは予測されない刺激からの防衛手段で運動学習でも必要となってくる反応です。

視覚、前庭、皮膚、固有感覚から成るフィードバックをきっかけにした姿勢調節は100Sec以内に生じると習いました。

ここまでで何が言いたいかと言うと、、、

姿勢のコントロール→運動のコントロール

中枢部の固定性→遠位部の運動性のように姿勢が安定してこその運動何ですね。

感の良い方はすでに気づいているかと思いますが、

遠位部の運動性

四肢の運動        →背外側系(外側運動制御系)

遠位の巧緻コントロールなど

 

中枢部の固定性

姿勢緊張        →腹内側系(内側運動制御系)

体軸・近位筋

というように分類できます。

前回までの内容に繋がりました!(^^)!

重要なのでもう一度復習しますか。

腹内側系は姿勢や体幹筋のコントロールを主にしています。

1皮質網様体脊髄路

2皮質視蓋脊髄路

3間質核脊髄路

4前庭脊髄路 

があり、脊髄の同側を下行し両側性支配が特徴です。

皮質網様体脊髄路は中枢神経系で最大の経路で、180万の繊維を下行させます。

そして体幹の立ち直りや嚥下・咀嚼、CPG、覚醒状態、呼吸などに関与します。

つまり姿勢コントロールをするには内側運動制御系が重要です。

内側運動制御系(網様体脊髄路)が関与する筋には体幹深部筋が有名です。

多裂筋・腹横筋・腹斜筋などです。これが同時に活動することをcorestabilityと言います。臨床ではこれらの筋群を活性化したり、鍛えたりする場面を頻繁に見ます。

それだけ重要なんですね。。

今日はこれくらいにしましょう。

明日は運動学習について学んでいきたいと思います。

おやすみなさい。